【コラム】上手な債務整理 ~債務整理の現場から~
2015-04-28
第一回 税金と債務整理
様々な事情で返済しきれない債務を負担してしまった方に、少しでも上手に債務整理をしていただくためのコラムです。
第一回目は税金と債務整理のお話です。
当事務所に債務のご相談でいらっしゃるお客さんで、共通していることの一つに、たいてい皆さん税金や国民健康保険などを滞納しておられます。
もちろん会社にお勤めの方は予め引落しされているのでそのようなことはありませんが、自営の方の大半は税金や国保の滞納があります。
理由は簡単で、民間の金融機関などと違い、税務署や区役所、県税事務所などは公共機関ですから、強硬な回収を図ってくることが無いからですよね。
ところがここに大きな落とし穴があります。
税金や国保の未納金は、たとえ自己破産をしたとしても免責されないのです。
民間の金融機関などからの借入は、裁判所の免責で支払い義務がなくなりますが、税金や国保などは支払い続ける必要があるのです。
しかも督促が緩いからと放置しておくと、高額の延滞税が加算され、それこそ雪だるま式に膨らんでしまいます。
もしもあなたが何らかの事情で返済しきれない債務を負担してしまった場合、まずは税務署や区役所ときちんと話し合いをして、延滞税の発生を止めてもらってください。
そして次に、債務の返済をする場合には税金を最優先してください。
他の債務は債務整理をすることで大幅な減額や、破産免責で一切なくすことも可能です。
《上手な債務整理の基礎知識》
- 税金は最優先して支払う
- 延滞税は止めてもらう
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